「消去について」
2023.6.2
奈良市の児童発達支援・放課後等デイサービス事業所「ABAスタジオこれっと」です。
今回のブログでは、ネット記事やハウツー本で取り上げられることも多い「消去」を説明いたします。
「無視すること」=「消去」と誤解されることが多いのですが、正しくは今まで強化されてきた行動を強化しないことで、
将来の行動の頻度が少なくなることを「消去」と言います。
スーパーで欲しい物があると泣き喚いて、お菓子を買ってもらっていたお子さんを例に「消去」を説明します。
お子さんにとってみると、今まで泣き喚くとお菓子を買ってもらえていたのに、消去中はお菓子を買ってもらえないので、
一時的に泣き喚く行動が激しく、頻繁になることがあります。これを消去急騰(消去バースト🔥)と言います。
消去急騰が起きると、「安全のために落ち着かせる必要がある」、「周りの人から注目される」などの理由で、
消去できずにお菓子を買い与える(強化)ことをしてしまいがちです。
そうしてしまうと、結果的に泣き喚くことを強化することになり、次にスーパーで買い物をした時に泣き喚く可能性が高くなります。
「消去」を実施する際は、慎重に、計画的に行う必要がありますので、ABAの専門家にご相談いただいた方が安心です。
ABAスタジオこれっとでは、臨床場面でのエビデンスが明らかではなく、リスクの高い消去は第一選択肢ではありません。
アセスメントや行動観察で、行動の機能を明らかにした上で、代わりになる行動を増やしたり、環境を豊かにしたりすることで、問題になっている行動が減るように支援をさせていただきます。
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「発達障がいのあるお子さんに寄り添い、エビデンスに基づいたABA療育」を提供いたします。
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