「DTTとNETについて」
2023.8.18
奈良市でABA療育を行っている児童発達支援・放課後等デイサービス事業所「ABAスタジオこれっと」です。
今回は療育方法についてご紹介いたします。
みなさんは、ABA療育についてどのようなイメージをお持ちでしょうか。
先生とお子さんがイスに座って机の上で課題をする場面をイメージされるかもしれません。
よくある誤解として、DTT(ディスクリート・トライアル・トレーニング)と呼ばれる方法は、
上記のような環境で機械的に教えることと思われがちですが、実際には、遊び場でも公園でも家の中でも場所は関係ありません。
先生の説明(弁別刺激)で、お子さんが課題をして(行動)、強化子を手に入れる(結果)という枠組みで教えることがDTTです。
お子さんにとって、学習の枠組みが分かりやすく、課題をすることで褒められるなどのメリットがありますが、
他の場面に応用が利かない(般化しにくい)というデメリットもあります。
もう一つのNET(自然な環境での指導)は、お子さんの興味がある遊びを選び、モチベーションを高めることで、
より自然な強化子(ご褒美)が得られるようにする方法です。
例えば、ボール遊びが好きなお子さんと遊んでいる時に、「投げて」という言葉が出るように促し、
「投げて」と言うことができれば、ボールを投げる(強化子)などの関わり方をします。
NETは、お子さんが楽しく学ぶことができることと、日常場面に般化しやすいメリットがありますが、
繰り返し練習する機会が少なくなるというデメリットもあります。
それでも、療育施設、園や学校、ご家庭でお子さんの興味を持っている機会をとらえ、学ぶ機会を増やすことで補うことができます。
どちらが良いのか、悪いのかということではなく、お子さんの特性やモチベーションにより、
どちらの方法も柔軟に取り入れながら、目標にしている行動を増やしていくということが大切です。
ABAスタジオこれっとでは、特定の方法を押し付けるのではなく、お子さんにとって学びやすい方法を見極め、
家庭や地域で取り組める方法を一緒に考えていきたいと思っています。
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